屋根塗装・コロニアルの雨水の吸い上げ
2010年7月28日 (Wed)
コロニアル葺き屋根の雨水の吸い上げ
重ね葺きの屋根は屋根材の重なり部に雨水が入り込みます。
それを雨水の「吹き込み」というより、「吸い上げ」のほうが適切な表現だと思います。
どの程度まで雨水は吸い上げられているかの紹介です。
割れているコロニアルを差し替えするため、古いコロニアルを抜き取ることがあります。
そのたびに「どの辺まで雨水が浸入しているか」注意をして観察しています。
横の合わせ目から入り込んだ雨水は、富士山の裾のような形で両サイドのコロニアルの合わせ目に入りこみます。
下部の小口から吸い上げられる雨水は、殆んど固定用釘穴の上まで達していることが多い。
下のコロニアルより、少し浮いた状態で葺かれている場合は、雨水は釘穴まで達していない場合が多い。
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差し替え補修のため抜き取った既存コロニアルの様子 |
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この屋根材では横の合わせ目付近で雨水があふれているのが確認できます |
屋根材の縦サイズの問題
このタイプの屋根材は縦サイズが小さく、雨漏りがしやすい。
コロニアルネオは縦方向のサイズが330mmと大きいため、このようなことはありません。
現在のタイプ、コロニアルクァッドは384mmと、さらに縦サイズを大きく改良されています。